鬼が出るか、蛇が出るか?!
ということで、またしてもドールとはまったく関係のないお話です。
今宵はマリーの嫌いな雨が降っていました。
ということで、ネタバレがあります。
今日は友人がチケットを取ってくれて、「毛皮のマリー」を見てきました。
私が申し込んだ銀座テアトルの土・日チケットは見事に落選してしまい、今回は地元の分しか見られないというオチ付ですが、チケットを取ってくれたRさん、ありがとうね!
ということで、この先にはネタバレアリです。
これから観る予定がある方、まだ結末を知りたくない方はご注意下さい。
・・・・・・今回は1回目の時よりも素直に笑えたと思いますよ、S●先生。
私が前回見た「毛皮のマリー」は及●光●さんが欣也役をしてるバージョンです。
そのときにはただ、その都度のシーンを捉えるだけで一杯一杯で、その世界のグロテスクさに圧巻されたのですが・・・。
今回の「毛皮のマリー」も虚ろな現代を醜聞にして、色々と笑えるのですが、笑えたけど、「毛皮のマリー」はやはり、とても悲しい物語だと思いました。
美しいものも、美しい世界も、その全てが脆く儚い。
冒頭歌われていたシャンソンは「Parlez moi d'amour」という歌で訳すと「聞かせてよ愛の言葉を」、久しぶりに聞きました。
いい歌だなー・・・ふう。
それにしても・・・。
今日見た人々の中で、一体何人の人が醜女のマリーが堂々と張った複線に気付いたことでしょうか。
あの複線に気付くたびに(演劇で観たのは2度目だけど・・・)すごく悲しくなる。
面白おかしく、そして、とてもグロテスクに描かれたシーンなんだけど、悲しい。
「毛皮のマリー」はこれで2度目です、美輪さんの年齢を考えるときっともう観る事はかなわないでしょうが。
グロテスクで、アンニュイ。
センシティブでピュアレス。
私にとってはどちらも出ませんでしたよ。
鬼も蛇もない。
しいて言えばあれです。
劇場まで送ってくれた友人N君の運転に酔ったぐらい(ry ←違う。
グロテスクの真の意味を知ったら、面白いともとれる物語。
なのでしょうが。
嫌いじゃないけどね、こういう物語は。
ただ、申し訳ないのですが、美輪さんの舞台の中で一番、面白くないのが「毛皮のマリー」だと思う。
それは多分、それはあの名物シーンで、怪物屋敷のお話だと気付いてしまったからなのかもしれないです。
魔は、淋しい人の心の狭間に、棲むんだよ。
友人のTさんが以前、そんなことを言ってましたけども。
そっか・・・と高揚もなく、思わざるを得ない、物語なのです。
「毛皮のマリー」の物語は、気付かされて目が覚めちゃう。
いつもの美輪さんワールドに浸るかのような、夢の世界に入られないのです。
来年は是非「卒塔婆小町」をお願いします。
「黒蜥蜴」は・・・正直もういいかな、と思います。
「双頭の鷲」も好きだけど、「卒塔婆小町」を観て、ラストシーンで大泣きしたいです。
ちなみに、私。
歌手と役者としての美輪さんが好きです。
オーラ●・・・系はちょっと、御免あそばせ・・・orz
しかしながら!
素敵なものを拝見した後は、断然、創作意欲がわいてきます。
これからブライスのカスタムラフを描いて、寝ようと思います(^^*)
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